小島秀夫監督が自ら開発を予定していなくても『DEATH STRANDING 3』のアイデアを構想していることを明かした。今作『DEATH STRANDING 2』がどのように複数の続編を生み出す可能性があり、小島監督が次に挑む創造的な方向性とは何かを探る。
小島監督が手がけない『DEATH STRANDING 3』の可能性
『DEATH STRANDING 2』が複数の続編への道を開く
5月8日にVGCとのインタビューで、小島秀夫監督は『DEATH STRANDING 3』のコンセプトを構想しているが、自身で開発監督する予定はないことを明らかにした。監督は『DEATH STRANDING 2』の新ゲームプレイ要素「プレートゲート」が、理論上は異なる国を舞台にした無限の続編を可能にすることを説明した。
「このプレートゲートのコンセプトを実装すれば、シリーズは複数の続編を通じて無限に続けることが可能です」と小島監督は述べた。しかし即座に「これらの続編を自分で開発する予定はありませんが、すでに別の作品の構想はあります。プロジェクトは異なるリーダーシップのもとで私のオリジナルビジョンを継続する可能性があります」と補足した。
パンデミックが『DEATH STRANDING 2』の核心テーマに影響
小島監督は、COVID-19パンデミックが如何に『DEATH STRANDING 2』の物語の方向性を根本的に変えたかを詳述した。2019年のオリジナル作品が世界的な隔離の増加の中で人間の繋がりを提唱したのに対し、続編ではデジタル接続性に関するより複雑な視点を探求する。
「パンデミックは、常に接続していることが本当に良いことなのかを考え直させました」と小島監督は振り返る。「私たちの生存はデジタル接続に依存していましたが、今や同じ技術が新たな分断を生んでいます」。これらの進化する視点は、『DEATH STRANDING』の象徴的な「ストランド」のイメージの変化や特定のキャラクターを通じて表現される。
開発者はゲームの視覚的モチーフがこのテーマの変化を反映していると説明:「前作のストランドは『繋がろう』を表現しましたが、続編では『繋がるべきではなかった』を示唆します。この展開はプレイヤーに人間の繋がりの本質を問いかけます」
小島監督が拡大する創作の地平線
『DEATH STRANDING』の続編から距離を置く一方、小島監督は複数の新プロジェクトを開発中だ。ジョーダン・ピール氏とのコラボレーションによるXbox Game Studiosの『OD』(旧称『Overdose』)は、前例のない技術インフラを必要とする5年間のビジョンを体現している。
「当初多くの企業が私の提案を非現実的だと考えました」と『OD』の開発について小島監督は認めた。また、キャリア40周年を記念したPlayStation独占のオリジナルスパイゲームも制作中で、「私の人生の集大成」と表現している。
ファンはまず2025年6月26日発売予定のPlayStation 5用『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』で小島監督の進化したストーリーテリングを体験できる。監督は最近、『Grand Theft Auto VI』の延期発表を受けて発売時期に関する考察も述べていた。